災害対策といえば、防災グッズや非常食を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、実際の被災現場では、「何を持っているか」よりも
「その場でどう考え、判断できるか」が助けになる場面が多くあります。
便利な生活に慣れている現代では、
ひとつのインフラが止まっただけで、不安が一気に広がることも珍しくありません。
本記事では、災害時に少しでも落ち着いて行動するために、
あらかじめ知っておきたい基本的な考え方を整理します。
特別な知識や専門的な技術ではなく、
「知っているだけで慌てにくくなること」を中心に紹介します。
防災で大切なのは「代わりを想像できるか」
災害時に困ってしまう理由の一つは、
「それが使えなくなる状況」を想像していないことにあります。
スマートフォン、電気、水道、冷蔵庫。
日常では当たり前に使っているものが、突然使えなくなることは十分に起こり得ます。
そのときに役立つのが、
「使えないなら、何で代わりができるだろうか」と考える視点です。
完璧な答えでなくても構いません。
事前に少し考えておくだけで、判断のスピードは大きく変わります。
スマートフォンが使えない時、情報はどう得るか
災害が起きると、多くの人がまずスマートフォンを手に取ります。
しかし、通信障害やバッテリー切れにより、
スマートフォンが使えなくなる場面も少なくありません。
そんなときの選択肢の一つがラジオです。
ラジオは通信回線に依存せず、
地域の状況や避難情報を知る手段として今も活用されています。
「スマホが使えない=情報が得られない」ではなく、
情報の取り方が変わるだけと知っておくことが、落ち着いた行動につながります。
電気が止まった時、体温調節はどうするか
停電時に不安を感じやすいのが、寒さや暑さへの対処です。
冬は体温低下、夏は熱中症などが心配になります。
このような場面では、
電気を使わずに体温を調整する方法を知っておくと安心です。
毛布や衣類を重ねる、カイロを使う、
夏であれば、うちわや冷感タオルを使い、風通しの良い場所へ移動するなど、
身近なものでできる対処もあります。
事前に知っておくだけで、「何もできない」という感覚を減らせます。
水道が止まった時、「飲み水」以外はどうするか
断水というと飲料水が注目されがちですが、
実際には生活用水の不足も大きな問題になります。
トイレや手洗い、簡単な掃除など、
飲めなくても使える水が必要な場面は多くあります。
ここで意識したいのが、
飲める水と、生活用に使う水を分けて考えることです。
風呂の残り湯や汲み置きの水など、
用途を分けることで飲料水を無駄にせずに済みます。
冷蔵庫が使えない時、食事はどうするか
停電が続くと、冷蔵庫内の食品は傷みやすくなります。
その際に迷いやすいのが、食事の確保です。
冷蔵・冷凍に頼らない食品があることを知っておくと、
不安は大きく減ります。
常温保存できる食品や、調理せずに食べられるものは、
非常時だけでなく日常にも取り入れやすい選択肢です。
防災は「準備」より「考え方」
ここまで見てきたように、
災害時に必要なのは特別な装備だけではありません。
- 使えない状況を想定しておく
- 代わりの手段を思い出せる
- 完璧を目指さず、今あるもので判断する
こうした考え方が身についていれば、
防災グッズが十分でなくても、落ち着いた行動につながります。
防災とは、モノを揃えることだけでなく、
考え方を切り替える練習でもあります。
まとめ|今、見直しておきたい防災の基本
災害は、いつ起きるかを選ぶことはできません。
しかし、起きたときにどう考えるかは、今から備えることができます。
- 情報は一つの手段に頼らない
- 電気や水道が止まっても生活は続けられる
- 家電が使えなくても食事はできる
こうした認識を持っているだけで、
いざという時の迷いや不安は確実に減ります。
防災グッズを買い足す前に、
まずは自分の「当たり前」を少し見直してみてください。
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