断水になると、水洗トイレは流せなくなり、使えない。
それでもトイレには行きたくなる。
使えないと思うと、余計に行きたくなる。
携帯トイレは、災害時に排泄環境を一時的に確保するための防災用品である。
携帯トイレと簡易トイレの違い
非常用の防災トイレは、「簡易トイレ」という呼び方も広く使われている。
一般にはどちらも同じ意味で用いることが多い。
ただし、実はニュアンスに違いがある。
「携帯トイレ」は、持ち運びを前提とした排泄処理用品を指すことが多い。
「簡易トイレ」は、組み立て式や据え置き型を含む、より広い概念として使われる場合がある。
携帯トイレの役割
携帯トイレの役割は、次の3つ。
- 断水時でも排泄できる環境を確保する
- 排泄を我慢することによる体調悪化を防ぐ
- 生活空間の衛生状態を保つ
災害時は「トイレ問題」が生活継続の分かれ目になる。
防災視点での重要ポイント
日常のトイレ用品と、防災用携帯トイレでは求められる条件が異なる。
- 確実に使えること
- 処理方法が分かりやすいこと
- 誰でも扱えること
特に重要なのは、説明書を読み込まなくても使えることである。
災害時に複雑な手順ではいざという時に機能しなくなってしまう。
選ぶ際の判断基準
防災用として用意する場合、次の点を基準にすると判断しやすい。
- 処理手順が単純である
- 必要な付属品が揃っている
- 数量を把握できている
機能の多さよりも、「迷わず使えること」と「管理しやすいこと」を優先したい。
必要数量の目安
災害時の排泄回数は、一般的に1人1日5回前後とされる。
3日分備える場合、最低でも15回分/1人が目安となる。
家族人数を基準に、合計数を把握しておきたい。
注意点
携帯トイレに関しては、次の点に注意したい。
- 数量が足りない
- 実際の使用手順を確認していない
- 使用する場所を想定していない
「備えているつもり」が一番危険である。
使う場面を具体的に想定できているかが判断基準となる。
まとめ
携帯トイレは、災害時の生活を継続するための必須用品である。
「持っているかどうか」ではなく、
迷わず使える状態で管理できているかを基準に備えておきたい。

